最近のいろいろ(演奏編)

久しぶりの更新です。
もっと前に更新するつもりでしたが風邪にやられて遅くなってしまいました。
周りでも風邪ひきをちらちら見受けますが皆さんは大丈夫でしょうか?
今流行ってる風邪は喉にきます。声を生業にされている方はくれぐれもご注意を。(←ここ来る人に果たしているのか疑問)


更新をサボっている間にもいろいろあったのですが気が付けばカルテットの本番がもうすぐそこに迫ってきました。
今回楽譜が既成の曲を多くしてもらったにも関わらず結局アレンジに追われる状態は相変わらずで、明後日が本番だというのにまだ1曲残っています。(こんなことやってる場合か?)


最近あったことといえば
ブルックナー交響曲第5番を弾いた
ショスタコーヴィチのオラトリオ「森の歌」を弾いた
ことが大きなイベントでした。
ブルックナーは今年の初夏くらいに(←うる覚えだな…)第7番を弾いて以来ですね。
特に5番は好きな曲だったのでやれたのはよかったのですが大変でした。
特に終楽章のフーガが…

この楽章を弾いているとベートーヴェンの「大フーガ」を連想してしまいます。(といっても「大フーガ」を演奏したことはないですが)
主題自体もそっくりです。半音程と跳躍音程を組み合わせている点、付点リズム(といっても「大フーガ」の場合、間に休符があるので点はないのですし、この音型はフーガ主題ではなく対位主題に相当します)が支配的であるところ、右も左も相手にしない己の強い意志の力で邁進していくところなんかが共通項といえます。
しかし長いです。
終楽章だけで30分弱。
全体では約70分。
そして最後はこれでもかとffで刻みが続きます。
8分音符の分散和音で動いているので数をごまかしにくいのが辛いです。
8分音符に旗が3つ付いているので32分音符で刻まないといけないのですが速い曲ですしffということもあり16分音符になってしまいそうになります。
というかぶっちゃけ途中16分にしていました。


そして昨日のことですが国立音大の「合唱の夕べ」でショスタコの「森の歌」とモーツァルトの「レクイエム」を弾いてきました。
実は「森の歌」って存在自体は知っていたのですがちゃんと聴いたことがなく今回初めて聴いたのですがいい曲ですね。
しかし音源を捜してみて気付いたことはあまり数が多くない、ということです。
渋谷のTレコードでフェドセーエフ盤2枚とスヴェトラーノフのDVDのみ、H○Vのオンラインストアでも廃盤が多くあまり選択肢がなかったことが意外でした。
実演でもあまり多くはない印象があります。
有名な曲なのに。
スターリンに捧げられた社会主義賛美の音楽というイメージがあるからでしょうか?
実際弾いてみると成立過程はどうあれ音楽自体に手抜きは全くないですし、確かに彼の音楽の中ではとても親しみやすい雰囲気があって、彼が作りたがっていたと思われる作風とは異なっているかもしれませんが、他の誰でもないショスタコの音楽は「森の歌」の中にも充分ありました。
いわゆる不遇の名作の類と言えるかもしれません。


しかし今年は大曲の多い1年だったように思います。
上記の2曲とブル7の他にも「グレの詩」もありましたし。


しかもこのあととどめが待っていました。



R.シュトラウスの「アルプス交響曲


依頼引き受けた後に曲名を聴いたので思わず電話口で「えっ」と言ってしまい、相手も明らかに苦笑していました。
ということで12月にアルプス登山してきます。笑